難しい技術を、分かりやすく伝えるには?
専門性を損なわず、図解・イラスト・マンガ・アニメーションで理解へ導くための情報整理と制作工程を解説します。
技術、製品、制度、業務フローなどの説明では、正確さと分かりやすさを同時に求められます。情報を減らすだけでは誤解が生まれ、すべてを詰め込むと読まれません。重要なのは、誰が、どの場面で、何を理解し、次にどの行動を取るのかを決めてから、情報の順番と表現方法を設計することです。
最初に「理解してほしいこと」を一つに絞る
社内向け研修、営業資料、採用、展示会、一般消費者向けの商品説明では、前提知識も関心も異なります。すべての特徴を同じ強さで並べるのではなく、中心となるメッセージと、その理解に必要な補足情報を分けます。専門用語が必要な場合は、言い換え、具体例、図の順で段階的に補います。
情報は「全体・仕組み・価値」の順で組み立てる
- 全体:何についての説明か、現在地を示す
- 仕組み:要素同士の関係や変化を見せる
- 価値:利用者や事業にどんな意味があるかを結ぶ
- 詳細:必要な人が深く確認できる情報を用意する
- 行動:問い合わせ、導入、次の閲覧先を明確にする
最初から細部へ入ると、見る人は情報の位置づけを判断できません。全体像を示し、注目する箇所を絞り、最後に具体的な価値へつなげると、短い映像や1ページの資料でも理解の流れを作れます。
表現手法ごとの役割を使い分ける
- 図解:比較、構造、数値、手順を短時間で把握させる
- イラスト:見えない概念や利用場面を具体化する
- マンガ:登場人物の課題と変化を物語として伝える
- 2Dアニメーション:情報の順序や変化を視線に沿って示す
- 3Dアニメーション:形状、内部構造、空間、動作を立体的に見せる
- Web:閲覧者に合わせて情報を選び、詳しく確認できるようにする
正確さを保つための確認方法
制作側が内容を理解せずに見た目だけを整えると、重要な条件が抜けたり、因果関係が変わったりします。KENIKOでは、用語、数値、形状、前後関係を確認できる資料を基に、構成案や絵コンテの段階で専門担当者へ確認します。曖昧な箇所は推測せず、質問として整理することが品質につながります。
一般的な制作の進め方
- 目的、対象者、掲載媒体を確認する
- 元資料から重要情報と制約を抽出する
- 構成案、シナリオ、情報の階層を作る
- 図解、イラスト、映像などの役割を決める
- ラフや絵コンテで内容の正確さを確認する
- 仕上げ、音、文字、アクセシビリティを調整する
- 媒体別に書き出し、更新用データを整理する
依頼前に用意すると役立つ資料
- 説明したい製品・技術・制度の資料
- 想定する閲覧者と、その人が知っていること
- 現在使っている営業資料やWebページ
- 必ず掲載する数値、用語、注意事項
- 避けたい表現や公開できない情報
- 確認担当者と公開希望日
- 参考にしたい動画、図解、デザイン